『入籍したら結婚したことになるから、結婚式なんてしなくていいじゃん?』
こんな声がたまに聞こえてきます。
随分前、私の友人もそう言って結婚式はしませんでした。
その当時、納得してもらえる説明ができず、もどかしくて残念な想いをしたことを思い出します。
確かに、日本では法律上、結婚式を挙げなくても夫婦と認められますので、間違ってはいないと思います。結婚式をしない選択もあり、それは個人の自由です。でも、ウェディングに携わる者として、どうしてもお伝えしたい事があります。
それは、
声に出して誓い合う事の大切さ
なのです。
これからお互い愛し合い、理解しあって、幸せな家庭を築いていくということを言葉にし、発する事でその想いはとても強力になるのです。
結婚式で言葉にすることの大切さ
言葉を発する=言霊(ことだま)が宿る
言霊とは、古代から、言葉に宿っていると信じられたいた不思議な力で、発した言葉どおりの結果を表す力があるとされているものだそうです (デジタル大辞泉 より引用)
スポーツ選手など、有言実行で結果を出している人たちを多くテレビなどで拝見しますが、まさしく、この言霊が宿っているのではないかと私は思っています。
そして、それは、結婚式での誓いの言葉にも言える事だと思うのです。
どんな式でも誓いの言葉がある
キリスト教式、神前結婚式、仏前結婚式、人前式いずれにおいても、「誓いの言葉」が省略されることは漏れなくありません。それどころか、指輪の交換よりも誓いのキスよりも最も大切にされている儀式であると思います。言葉で誓い合って、その言葉がご列席にも届いた後に、それらの言葉をカタチとして表すのが、終わりのない永遠の円状である指輪の交換であり、誓った言葉をお互いの唇で永遠のものとして封じ込めるのがキスだからです。
- キリスト教式:誓いの言葉をイエスキリストに聞いてもらう&ご列席に聞いてもらう
- 神前結婚式:誓いの言葉を天照大神に聞いてもらう&ご列席に聞いてもらう
- 仏前結婚式:誓いの言葉を仏様に聞いてもらう&ご列席に聞いてもらう
- 人前式:誓いの言葉をご列席に聞いてもらう
その誓いの言葉を聞いて、大いなる祝福が神々やご列席から降り注げられる・・・
なんだか、心強く感じられませんか?どんなスタイルの結婚式でも、なんとも言えない感動の想いに浸るのは、そういう雰囲気が式場には溢れているからだと思っています。
結婚式のスタイルを決めるときにも、こういう側面から決めてみるのも心地いいかもしれませんよ!
とは言っても、言霊を発したから永遠に幸せだわ!という訳ではなく、その言葉を信じてお互いに歩み寄ることがとても大切であることは皆様よくご存知かと思います。
がそれにしても、とても強力な魔法であると信じて、心を込めて誓い合う結婚式をしてみていただきたい!!とロマンチストなプランナーとしては強く願うところでございます。
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