こんにちは。ブライダルプロデューサーの小番文子と申します。
これまで数多くの結婚式に携わってきた中で感じた事や、今現実に起きている問題や情報等をブライダルプロデューサーとして。また子供を持つ一人の母としての目線でお伝えしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
さて、今回は中々スポットの当たりにくい「新郎と新郎母」の関係についてを書きました。
実際に多くの方々が感じている事をお伝えしていこうと思います。
目次
結婚式当日の新郎母の想い
当日の新郎母親の役割は?
- 新婦父:バージンロードを共に歩く
- 新婦母:ベールダウンを行なう
- 新郎父:両家代表謝辞を行なう
等々・・・
一般的な結婚式で比較的定番の役割がある3者に対して、結婚式当日の新郎母の役割は特に目立った定番が無いことが多いのです。
中にはご新郎お色直し退場時に一緒に歩いたり、ラストバイトでウェディングケーキをご新郎に食べさせてあげたりなど、このようなイベントで新郎母にスポットを当てられる方もいらっしゃいますが、
「花嫁と花嫁の父」は美談になりやすいのに、不思議と「新郎と新郎母」についてはナイーブな部分として捉えられている事が多いと感じています。
新郎母にもスポットを当てて欲しい
「息子と母親」の関係については、新婦との関係や周囲からの視点が気になり、距離感を近づけてしまう事に抵抗を感じている方も少なくないのかもしれません・・・
しかしブライダルプロデューサーとしては、と言うより息子を持つ一人の母として想う事は、出来るならば是非「新郎母にもスポットをどんどんあててあげて欲しい・・・」と思うのです。
なぜならば・・・
実は多くの新郎母達は結婚式当日を迎えるまで、数多くの疑問や不安や苛立ちを感じている事が多いからです。
新郎母が抱える不安や疑問点
- 新婦側ご家族様との関係性やバランス
- 自身の親族(特に父方親族)との関係
周囲が抱いている以上に新郎母の立場として気になっているのです。
そんな母親の唯一情報入手手段となる新郎から出てくる言葉は、結婚式の詳しい事を聞いても
「大丈夫だから!!」「まだ決まってないから・・・」「よくわからないから・・・」「何にも言ってくれない・・・」等々・・・
期待からかけ離れている言葉しか出てこない事が多いのです・・・
幼少期の息子はいつもこんな感じでした
幼少期の頃から思い返してみると、息子を持つ母親達の会話はいつもこんな感じでした(笑)
- 「学校からのお手紙を出さない」
- 「大事な連絡を中々伝えない」
- 「期限の過ぎたプリントがカバンの中に眠っている」
- 「学校の事や友達の事なども殆ど話さない」等々・・・
我が家の男子もそうですが(笑)
女子に比べ一般的な男子は情報共有の頻度が圧倒的に少ない傾向があると思います。
「大人なのに?」「大切な事なのに?」「自分の結婚式なのに?」「なぜ???」と息子を持つ母親としては思うのですが、残念ながら幾つになってもこの傾向はかわっていない事が多い様です(笑)
勿論ご新郎にはご新郎の意見や、様々な理由や個々の思いが有る事と思います。
しかしながら、多くの母親達は疑問や不安や苛立ちを抱いていることも事実なのです。
だからこそ、
いつもは照れくさくて中々上手く表現出来ない事を堂々と「息子から母へ日頃の感謝の気持ちを伝える」チャンスが「結婚式」なのです。
息子も母も想いを表現する場に
こちらのお写真は私たちがお手伝いさせていただいたお母様の手作り。日々食卓に並ぶ手作り料理の数々はまるでどこかのレストランの様な完成度の高いお料理をご用意され、何でも器用にお手作りされるとってもお洒落で素敵なお母様。そのお母様が陰ながら当日に向けてお二人の為にお作りになられたのがこちらのお写真。ウェルカムグッズトータルコーディネート(テーブルクロス・お花もご持参・番傘のデザインや細部にわたる小物まで手作りです)とお二人のプロフィールムービーです。
こちらのご新郎は当日表立って皆様の前で何かをしたわけではないのですが・・・
お母様の想いをきちんと受け止め、母が息子の事を想い作成したアイテムやムービーを大切に展示&上映しました。
息子なりの母への感謝を込めた表現だったと思います。
母と息子の想いを表現する
それはどんな形でもどんな方法でもかまわない
「一生心に残る 大切な瞬間」
その時に行なう事に大きな意味がある・・・
そして実はその母の喜びが
「新郎新婦夫婦円満」「親子関係円満」「嫁姑関係円満」
の秘訣に繋がっていくのです。
「結婚式を満足して良い想い出にする事」によって、お互い良好な関係を築き上げていく。
その際にお母様からは「色々ありましたがとても良い結婚式になり本当に良かった」とご満足のお言葉が有り私達も本当に嬉しく思いました(*^-^*)
結婚式当日に新郎から母親にできること
- 新郎お色直し退場で一緒に歩く
- ラストバイトでケーキを食べさせる
- 新郎から両親への手紙
- 新郎と母親の写真撮影
写真撮影に関しては意外に取り損ねている方々が多いのでご注意を。
披露宴中のイベントや余興など、お時間が埋められないという新郎新婦もいらっしゃると思いますので、その時はこの記事を思い出していただけたら幸いです。
結婚式に対するイメージや想い
新郎新婦には新郎新婦のイメージが有るのと同じように
親には親のイメージが有る
この想いをお二人の心にとめ、結婚準備を進めて欲しいと願っております。
小番文子
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